図書館の設計

 

市民による「図書館づくり運動」などによってその声が自治体に反映され、議会で図書館設置や予算が決定されると、はじめて図書館づくりが開始されます。

 

今となっては、図書館の設計に関して詳しい理解のある設計士・建築家がたくさんおりますが、1970年頃、ちょうど図書館づくりが普及し始めた頃は、そういった人達はほとんどいませんでした。

 

利用者の使いやすさを重点的に考えられた設計内容ではなく、設計士自らの芸術を発揮する場になってしまったりと、そこで働く司書や利用者にとって不便な施設もたくさん作られていたようです。

 

図書館の施設に関しては大きく2つに分けることができます。

 

それは、図書館単体で存在する施設なのか、それとも他の施設(美術館やイベントスペースなど)との複合施設なのかによって分けられます。

 

図書館が独立して存在する施設の場合、司書やそこで働く職員にとって館の運営などがしやすく利用もされやすいといったメリットがあります。また複合施設の場合でも、一部を図書館にして利用しやすくすることによって、他の施設を目的としてきた人達が、図書館を気軽に利用できるメリットがあります。

 

理想としてはオープンする前、図書館の準備段階から、ある程度の「司書」が配属されているとよいでしょう。施設規模の大小によっても異なりますので、正確な人数は言えませんが職員数にはゆとりが必要です。

 

なぜならオープンする前にも図書館サービスの計画や建物のレイアウト、本の選書作業、整理などの専門的な準備が求められるからです。

 

必要であればよりよい図書館をつくるために、評判のよい優れたサービスを実施している図書館を見学したり、分析して良いところはドンドンと取り入れていく姿勢も欠かせません。

 

利用者にとって本当に利用しやすい図書館施設・情報提供の場をつくるために、しっかりとした準備は不可欠なのです。